森の合板協同組合 理事長 井上 篤博
森の合板協同組合は木質素材の総合メーカー・セイホクグループの5社と岐阜県森林組合連合会および岐阜県素材流通協同組合の2団体が参画し、2011年4月に全国で初めて山間地に誕生した国産材100%利用の合板工場としてスタートいたしました。「森の合板工場」と名付けられた工場は、県土の82%が森林という豊かな森林資源を誇る「木の国・山の国」岐阜県に建設され、岐阜県産材を中心とした近隣地域の原木を積極的に活用し、特に工場が立地する加子母地区がヒノキの産地であるという特性を生かして地元のヒノキを使った製品の供給や開発に力を入れています。2021年6月に新たな「森林・林業基本計画」が閣議決定され、合板用の国産材利用量は700万立方メートルを目指すこととなりました。森林はそのままの形で放置するのではなく、人の手を入れ計画的に保全・管理する事で健全で持続可能な形で育む事が出来、より多くの二酸化炭素を吸収・固定し地球の温暖化防止になるだけでなく、動植物の生態系の保護や水質の浄化にもつながるのです。当組合は地元の潤沢な森林資源を合板の原料として有効活用することで、日本の森林再生と林業・木材産業の振興発展に寄与し、地方創生へと繋げたいと考えています。先達から受け継いだ森林から恩恵を受け、人と自然が共生する。懐かしくかつ新しいやり方を模索しながら、次世代の子供たちに美しい森林を残す為にこれからも一意専心努力して参ります。今後ともより一層のお引き立て、ご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。